2013年5月25日土曜日

苦いコーヒー、甘いコーヒー


2013 525日(土)





DELEが今日終わりました。


Diploma de Español como Lengua Extranjero


頭文字をとってDELE(デレ)と呼びます。



ここまで書いてほとんどの人がわかっていないと思うので、簡単に言うなら、スペイン語の国際試験です!




http://www.dele.jp/



一応URL載っけておきます。日本語のサイトもあるので安心して下さい。




TOEICやTOEFL(スペルあってる?)みたいなものです。


ま、TOIECの受験者の8割くらいは日本人と言われているんですよ。これで国際的に力が測れるかは別として。




そんなこんなで受けてきましたスペイン語試験!




感触としてはダメでしょう!



よくあるオチですが。



今回僕が受けたのはB2というレベル。



上から

C2
C1
B2
B1
A2
A1

と6段階中、上から3番目。



英検準1級とかTOEIC750点以上のレベルなんじゃないでしょうか。




読解と作文、文法は結構できた気がする。


が、リスニング、会話の分野は多分ダメだったな~。



ズーン。



100ドル以上払うってんだから、お遊びじゃ受けれません…




へこむ…





気を取り直して。


ありがたいことに、僕の任期中にあと3回もチャンスがあるのでできればもう一つ上のC1が取れたらいいななんて思っているんです。


C1があったら結構すごい。通訳できる。


C2持ってたら銀河レベルにすごいらしい。
たとえ母語がスペイン語でもグアテマラ人は受からないとされるレベル(笑)

本気か冗談か知りませんが、母国語でも無理みたい。




さて、お仕事報告もいろいろたまっていますが、今日はちっと気を抜いた内容で。



こないだカップリング体験をしてきました。


カップリングなんて言葉聞き馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますが、

要はコーヒーのチェックです。


味だったり、香りだったり、もちろん品質も。

いろいろ項目はあるのですけれど、コーヒーをチェックするんです。


グアテマラのコーヒーは世界でも超トップクラスのコーヒー豆なんです。


カップリングを指導して下さったグアテマラカップリングコンテスト優勝者



グアテマラ同様ブラジルなんかもおそらく色々な産地があるのでしょうが、


ブラジルのコーヒーはブラジルコーヒー、
メキシコのコーヒーはメキシココーヒー、と呼ばれます。


が、グアテマラは違います。

グアテマラのサンマルコスで取れたコーヒーはサンマルコスコーヒー。
グアテマラのアンティグアで取れたコーヒーはアンティグアコーヒー。
グアテマラのウエウエテナンゴで取れたコーヒーはウエウエテナンゴコーヒー。


と、このように細かく産地で取引されるんです。


これがそれらの豆!


そのくらいグアテマラのコーヒーは地域によって特徴が異なり、また品質も最高クラスなのですよ。



昔市場で1リブラ(約454g)800ドルで取引されたこともあったそうです。

一杯に換算して100ドル以上!!

おそるべしグアテマラコーヒー。


こんな風にスプーンですくって香りを嗅いだりじゅっと吸ったり。



しかしグアテマラの一般家庭ではまだコーヒーは定着していません。


定着していないと言うと間違いですが、飲み方が全然違います。僕らが知っている飲み方とは全然。



まず、ネスカフェ飲んでる(爆)



おいおい、インスタントかよといきなり出鼻くじかれた感満載ですが。


そしてものすごく薄い。

スプーンを濡らしてみましょう。

それをネスカフェのビンの中に入れて引き上げてみましょう。


コーヒーがスプーンについていますね。



この量で十分なんです!笑




おそろしい節約術!


むしろ本当に節約から生まれた飲み方なんじゃないかと思ってしまうくらいです。



僕がもっとというと驚いた顔をしながら、恐る恐る濡れたスプーンをビンにつっこみ、引き上げて、


「こんなに?」


と尋ねてきます。



いやいやいやいやいやいやいやいや



もっと、と言うと、「自分でやって」と文字通り匙を投げられます(笑)



かと思うとカレースプーンもりもりに、まさにそのスプーンにカレーをのせる位の量の砂糖をどばーっとカップに。



(こんなに)



と心の中で僕が思っていると、



遠慮なく同等量の砂糖をどばーっと。2杯目。

人によってはこれがあと2回続きます。



砂糖なめてればいいじゃんって思いながら、僕は彼らにとってまるで毒のような「濃い」コーヒーをすすっています。





ここまで書いてグアテマラ人のコーヒーの飲み方で大半を占めてしまいましたが、やはりコーヒーは嗜好品の一種。


まだまだ値段のはる商品なんです。


贅沢なんですコーヒーって。




コーヒーの豆を摘んでいる少年少女たちはおそらく大人になっても、コーヒーを楽しむことを知らないのでしょう。



それは彼らのコーヒー一粒がコーヒーを飲むにはあまりに微小な豆だから。


どんなに摘んでも、どんなに摘んでも、彼らが先進国の人たちが飲むくらい濃いコーヒーを楽しむまでには至らないのです。



その味は彼らの労働に比例してどんどん「苦く」感じられるでしょう。



いつか彼らが本当のコーヒーを飲んだ時に、「甘い」と感じられるように、そんなことを祈りながら毎日の一杯を大切にしていきたいと思います。