2012年11月15日木曜日

コーヒーのお話



11/15/2012





お腹減った。



ということでおはようございます。




朝ご飯の前にブログ更新と行きましょう。





今日のコーヒーは我が任地「サンマルコス」産。




この地域でとれるコーヒーは国際的にも高品質で数多くの農園が賞を受賞しています。




他にも6都市、グアテマラではおいしいおいしいコーヒーがとれるのです。




合わせて7つの地域をグアテマラのグアテマラ全国コーヒー協会(Anacafé)は「レインボーチョイス」と呼んでいます。



そう、レインボーなんです。



日本でもコーヒー分野でレインボーと聞いたことのある方いませんか。





そう、これ。











ボス レインボーマウンテンブレンド








サントリーより拝借させていただきました。




豆もさることながら、贅沢にハリウッドスターのトミー・リー・ジョーンズをCMに起用したことでも有名なこの缶コーヒー。










「このろくでもない、すばらしき世界。」






サントリーがこの7地域のコーヒーをブレンドするアイデアを提供し、缶コーヒーとして銘打ったのが「レインボーマウンテン」なのです。



まさにこの缶コーヒーはグアテマラと日本を繋ぐ大きな大きな「虹の架け橋」となったわけです。




なんてクサイ話はさくっと終わらせて、まずはこの7地域を紹介させていただきます。






(サントリーのサイトより)


左上より、
Huehuetenango(ウエウエテナンゴ)
上品な強い酸味、コクと、心地よいワインにも似た香りが特徴。

その左下、
San Marcos(サンマルコス)
我が任地(どうでもよい)
繊細な花のような香りを持つ酸味の豊かなコクが特徴。

その右、
Atitlán(アティトラン)
心地よい芳香、鮮やかな柑橘形の酸味と深いコクが特徴。

その右、
Antigua(アンティグア)
優雅でバランスが良く豊かな芳香が漂い、甘い味わいが特徴。

その下、
Acatenango(アカテナンゴ)
際立つ酸味、芳しく華やかなアロマ、バランスのとれたボディ、持続するの余韻が特徴。

その右、Fraijanes(フライハーネス)
冴え渡る酸味と風味豊かで濃厚なコクが特徴。

最後は その右上、
Oliente(オリエンテ)
バランスが良く、深いコクがあり、チョコレートのような風味が特徴。




実は以前、アカテナンゴではなくアンティグアのさらに北、コバンという地域のコーヒー豆が採用されていました。



多種多様なコーヒーがとれるグアテマラだからこそできるブレンド。


世界でも一番認証の受けているグアテマラコーヒーは、全体的に酸味が強く香りが豊かだと言われています。



場所によって気候の違うグアテマラコーヒーは味も甘い物から酸味のあるものまで。



それをぎゅっと一つに詰め込んだレインボーマウンテン。



年間数千という清涼飲料の新商品が発売される日本ですが、そのうち3年後に残っているのは千のうち一つだけなんです。


レインボーマウンテンはその一つ。



これからもレインボーマウンテンをよろしくお願いします。




さて、グアテマラのコーヒー生産量はどのくらいでしょうか。


総務省によると、2010年ではグアテマラは全国で第8位。
コーヒーの生産量が最も多い大陸アメリカ大陸では3位。
北アメリカでは1位。


ちなみに世界の1位はブラジルで総量の30%以上を占めています。




コーヒーは世界で60カ国以上で生産されていると言われています。
その産地をたどっていくと地球をぐるりと一周する一本の帯になります。



その名も、

「コーヒーベルト」




赤道を中心に、北緯25度から南緯25度の間のことを指します。
北回帰線と南回帰線にほぼ重なる形です(それぞれ23度付近)。


しかし栽培には条件があり、その帯の中でも限られた地域でした育てることができません。


①気温と高度
地域を見て分かるように基本的に「暑い地域」

しかし、コーヒーは乾燥に弱く暑すぎても寒すぎても枯れてしまいます。

なので、標高の高い、適度に寒暖の差がある、快適な環境で栽培されるのです。


②雨量と日射
十分な雨と適度な日照が必要です。

とはいえ収穫期に大雨が降ると品質が落ちますし、強い直射日光は木を痛めるので日陰で栽培しなければなりません。




このような絶妙な条件下でしか育たないコーヒーの多くは、途上国と呼ばれる地域で栽培され、先進国という大量消費社会の中で消化されています。


2012年1月のICO(International Coffee Organization: コーヒー委員会)の調査によると、上位30カ国のほとんどが先進国で多くがヨーロッパの国で飲まれています。


1位はルクセンブルク


ちょっと待った!どこだそこ!?
ということで 調べてみると、ここ。





(ウィキペディアより)
小さっ!!!!!笑


年間の一人あたりの消費量がなんと、2844杯。


365日で割ると、7.79杯。


飲み過ぎです。


明らかに摂取過多です。



第2位がフィンランドで1212杯。

1212

胃に、胃に、

悪い。


こちらも一日に換算しますと、3.32杯。


食後に一杯程度でしょうか。


それでも抑えることをお勧めします。





第3位はもちろんヨーロッパから、デンマークがランクイン。

946杯でした。

こちらは2.59杯。







第8位までがヨーロッパ勢独占、ようやく9位でカナダが登場です。


アメリカは20位(411杯)と思ったよりも控えめ。



日本は29位の340杯と1位のルクセンブルクの約8分の1。






統計を見ているとちらほら生産国の名前が。


11位にブラジル、25位にホンジュラス、28位にベネズエラが上がっていました。


約60カ国ある生産国の中でたった3カ国しかランクインしていないという現状をどう捉えますか。





グアテマラでは、インスタントコーヒーを家庭でもどこでも使用しています。


このコーヒー大国が。


その味は、というと、


コーヒーはティースプーンすり切り1杯あるかないか、


砂糖はカレースプーン山盛りで3杯、4杯は当たり前。


これでおいしいって言うんだから、コーヒーのアロマ(香り)も味もコクもあったもんじゃありません。



まるでコーヒー味の飴を飲まされているかのような味。

しかし、僕の飲むコーヒーは素直に「まずい!」と言ってくれます(笑)




残念だなと思う毎日でしたが、よくよく考えるとコーヒーは嗜好品だったんですね。




我々先進国にとっては当たり前の飲料でも、彼らにとってはまだまだ馴染みのない物なのかもしれません。




聞く話によると、日本で全世界からコーヒーを取り寄せているお店では、近年発展している生産地のコーヒーの価格が上がってきているらしいです。


つまり、生産するうち国内で消費する量が増え、海外市場で回る量が減ったため価格が上がったそうです。




グアテマラでも国内消費量が増えてほしいと思う今日この頃です。




いかがだったでしょうか。

グアテマラのコーヒーとサントリーのレインボーマウンテン、
コーヒーの生産と消費に関するお話。




まだまだお話ししたいことはたくさんありますが、そろそろ朝飯を食べたいので失礼致します。





僕は一日1杯しか飲まないよう心がけていますよ。
何てったって、濃くて無糖ですから(笑)






ただ、この国のコーヒーは、うまい(サントリーBOSSのCM風)




(参考図書:Coyote No.31 2008年8月、スイッチ・パブリッシング)


2012年11月2日金曜日

いもと卒業式


10/30/2012


じゃがいもがとれました。

と言っても僕の畑からではないですけれど。



隣の隣村からとれたおいしいジャガイモ。


コンセプシオンチキリチャパはジャガイモの産地なんです。


そこで取れたおいしいジャガイモも買ってきました。



1袋なんと50kg(笑)



隊員と分けて3分の1いただいてきましたけれど、一行に減りません。



どうしたらいいのでしょうか(笑)



正真正銘の芋男になりそうです。




どうもこんにちは、がてじろうです。




ブログって面倒臭いですよね。



特に写真貼る作業なんて手間と時間しかかからないんですもん。


なんて言っていたらもう300日くらいなんでしょうね、僕の任期って。



ま、気にせずぐーたら生活していこうと思います。


そういえば以前は中南米産野菜のお話をしたので今度はコーヒーの話でもしましょうかね。



と思いましたけど資料が手元にありませんのでまたいつかにします。





明日で学校が終わりです。

また事務所で1ヶ月仕事をしたら1ヶ月の長期休暇です。



今年の12月は特にすることも考えていなにので暇でしょう。



のんびりします。


スペイン語も頑張ります。



そんな感じで明日は卒業式です。



昨年と違い過ごした時間が長いので寂しいですね。



いい先生にも恵まれた彼らは逞しく育ってくれることでしょう。



頑張れ!10年後のグアテマラを作っていくのはお前たちだ!!



なんてとりとめのないことを書くだけでしめたいと思います。



iPadで書くのは難しいですね。はい。


いも料理、うん。



2012年9月12日水曜日

お野菜もりもり、グアテの子




9/12/2012 




グアテマラで生活をしていて、心からよかったこと。



それは、野菜が非常に豊富、ということ。




ここアメリカ大陸、つまり新大陸と呼ばれる場所は食用植物、薬用植物の宝庫と言っても過言ではありません。


農学者によると、新大陸の特徴は、主をなす山脈が東西ではなく南北に走っているということ。


そして高度と緯度の絡みからくる非常にバラエティに富んだ微妙な環境が、旧大陸にはなかった特殊な植物を産み、育んできたと言われています。





コロンブスの新大陸発見以降、それらが旧大陸に持ち込まれ、各地で栽培されるようになりました。



これによって地球の人口がそれまでの2倍以上養えるようになったと言われています。




すごいですね〜。




メキシコから中南米を含めた地域=メソアメリカ原産の植物を探す手がかりは、スペイン語の辞書で、最後が


"-te" テ


で終わる単語を調べてみて下さい。





例えばトマトなんか。


スペイン語ではトマテと呼びます。





なぜかと言いますと、アステカ人やトルテ怪人が酸かっていたナワトル語の語尾が


"-tl" トゥル

"-tli" トゥリ


で終わるもの、スペイン人が発音しにくかったものが"-te"に変化したからなんです。




それでは新大陸原産の植物を紹介しましょう!




「とうもろこし」

北海道では「とうきび」なんて呼んだりします(サトウキビとよく勘違いされるのでどさんこはご注意を!)

原産地はメキシコ。


日本では「唐のもろこし」という意味で使われますが、「唐」という字は、必ずしも中国から来たことを言うわけではなく、「南から渡ってきた」「舶来の」「外来のもの」という意味を強く含んでいます。



入りも白や黄色だけではなく、赤と黒もあるんですよ。


マヤの宇宙観では東西南北の色なんです。

東…赤
北…白
西…黒
南…黄色


今でも大切にされている文化です。



「インゲン豆」


日本では隠元和尚が中国からもたらしたということから、この名前で呼ばれています。
この原産はグアテマラ高地です。



とうもろこしとインゲンは一緒に畑で育ちます。


とうもろこしの茎の絡んでインゲンは伸びていきます。


とうもろこしに助けてもらう代わりに、インゲンは根粒菌という窒素肥料を分け与えています。


持ちつ持たれつの関係なんですね。





「かぼちゃ」


カンボジアから入ったからかぼちゃという名前ですが、原産はペルー。


ひだひだの多い日本カボチャはメキシコが原産です。




つまりシンデレラはコロンブスが新大陸を発見したからこそ生まれたお話なのである!!!!


あっぱれ!!!




「じゃがいも」

どさんこなので僕は大好きです。



「唐辛子」

原産はメキシコ。


鷹の爪やキムチにするいろんな唐辛子がここから分化したのです。




他にもいっぱいありますよ。

ピーナッツ、アボカド、キャッサバ、パイナップル、パパイヤ、ギャバなどもそうです。


タバコやカカオなんかも。




そしてこっちでたくさん見かけるし、有名な、

コーヒー、バナナ、サトウキビ、マンゴーなど

は新大陸原産ではありません。


コーヒーはエチオピアと言われていますし、

他の果物は東南アジアやインド辺り。






なんて、いろいろお世話になっている野菜ですが、元をたどると遠い地球のぐるっと裏側から届いたものだったわけなですよ、日本の皆さん。


歴史を感じますね。



日本に帰ったら、今の食がどれだけの航海と歴史から成り立っているか、世界地図を作って子どもたちと勉強したいなと思ってます。


皆さんもお暇があったら作ってみてはいかがですか?笑







ちなみにマヤ人は基本的には僕たち日本人と同じ、モンゴル系。


彼らの遺伝子を徹底的に調べた篠田謙一さん。



わかったことは僕ら日本人とグアテマラにはまだたくさんいるマヤの方々は遠い親戚だったんです。


黒髪、引っ張られたような目。

酒を飲むとすぐ酔っぱらう。
これは欧米人に比べてアルコール分解酵素が少ないからです。

牛乳を飲むとお腹を下す。
東洋人に多い特徴ですね。




いろいろ調べるとうんと長い時間、僕らはこっそり知らないところで繋がっているんだなと知ることができました。




次回はコーヒーについてでもお話ししましょうか。



さ、今日は子どもたちとお祭りだー!


2012年8月24日金曜日

サンペドロサカテペケス市内研修





8/24/2012 




こっちにきて何日が経過したのかカウントできなくなりました(笑)



全然更新していなかったんだからしかたがないか。




在外研修が終わり、その片付け、特に経理の方に追われています。





終わって気が抜けると思っていたけれども、さっそく市内研修。



気の抜けない毎日が続きます。





救いだったのは日程がずれたということ。


本当だったら先週、つまり在外研修が終わって1週間もたたないうちにするところだったんです。



事務所の都合で変わってよかった。。。



けど準備は先週に作ったので、かなりしんどかったですよ。




と、愚痴は置いといて。



グアテマラの研修会ではどこのボランティアも算数の知識向上を目指した内容をするんです。



例えば指導書を使ってどんな風に足し算を教えるか。


ギア通りに進めていくんですけどね、ブロックを操作して実際に学習者になって講習を受けたりします。



今回は準備期間が2日しかなく、しかもやる気なんてほぼ0だったので、趣向をがらっと変えて僕の時間をグッと減らしてみました。


今回のテーマは「指導書の使い方」



授業観察、校内研修をしている中でいつも感じていたんです。



算数の知識がつくだけで授業ってできるんだろうか?



もちろん理解していなかったら教えられないですけど、授業ができる問題とはちょっと違うんじゃないかなと。



算数が分かってても、指導書の読み方が分からなかったら読んでももらえないし、整った授業なんてできるわけないんですよね。



文法や単語がわかっていても、きちんとスペイン語で話ができないのは、知識があってもそれを活用するだけの技量がないから。

はい、精進します(苦笑)



なので今回は指導書の使い方。


今日は45人の先生が参加してくれました。




指導書を使う上でのポイント
指導案を使った島田による模擬授業
検討会
グループでの指導案作成
模擬授業
検討会
今日の反省



この内容を5時間でするっていうんだから、無謀すぎた!!!笑


終わった後の疲労感はものすごかったです。



今回、僕が活躍する場面は半分もありませんでした。


その分先生方が頭を働かせ、先生方と考えて、意見を交換して、イメージを作って、授業を作成していく。



僕の準備をぐっと減らした代わりに先生方にはたくさん働いていただきました。



結果は大成功!!!!


マスキンテープがくっつかなくて困りました。



従来の研修会ではどうしても受講者は受け身になりがちだったんです。



だから5時間なんて持つわけがなかったです。



けど今回は違いました。


あの集中力は見たことがない!!!!!!


考える時間だけじゃなく、自分の考えを発表して、それに対して意見がくる。
それが一つの授業という形になっていく。


本当にすごい集中でした!!!


メリハリは大事だということを改めて実感。



初めての指導案作りだったし、僕の説明不足もあって最初は全然書けなかったですが、話が盛り上がるとどんどんペンも進んでいるようでした。



僕の模擬授業検討会で出た、いいところ・改善点も指導案に組み込んでいるグループもいて嬉しかったですね。



残念ながら指導案作りに時間が取られ発表は1グループのみでしたが、児童の実態をうまく捉えた分かりやすい授業を展開していたと思います。


発表者以外のグループメンバーは指導案と違う発言にドキドキしながら見守っていました(笑)


それでも時間内に終わらせていましたし、おもしろかったです。


ああでもない、と話しながら作成中。



今回の反省は、準備に十分な時間をかけなかったところ。
スペイン語はまあ、置いといたとしても、あまりにもお粗末な準備でした。

指導案は先生方は初めてなのに、全然説明もなしに作ってみようなんて言っても分かるわけがありません。
そこをもっと細かく説明できていたら進行も簡単だったな〜と。


ごめんね先生。


複雑なことが多いだけに、事前にすることが多い内容でした。


とまあ、気落ちをしても仕方がないので、しゃきっと気持ちを切り替えて頑張っていこう!


今回は先生方が集中して学習できるということが分かりました。
指導案作りもやったら絶対に成功するということが分かりました。


やはりまずは、やってみること!!!!

恐れてたら、何も始まらないですね!

やりたい、やりたい、思っていても実行なかったら、意味ない!


まずは一歩踏み出すこと!


いや〜若いってすばらしい!!!笑


終了時間すぎてたのに振り返りも超集中!


今回は大人数だったので大変でしたけど、学校だったら少ないし、細かい指導もできるので取り入れていこうと思っています!



来週は大学で日本の教育について講義を任されました。
その後は日本文化紹介だし。


まだまだ落ち着かないな〜。



けど僕らしいっちゃ僕らしいな、これも!!




これからもいろんなこと試していこう!!!!




在外研修のこと、グアテマラの新聞に載りました!