2014年5月6日火曜日

久しぶりの出張研修!

5月6日(火)



グアテマラ時間、こんにちは。


日本時間、おはようございます。




どうも、がてじです。




ご無沙汰しております。



さっき、ホームステイのお母さんに「これどうやって調理したらいい?」って差し出されたのが。



サーモン




おーっと!!サーモン現る!!



シャケだよシャケ!



ということでホイル蒸しを教えたところ、少し頂きました。

その前にカルボナーラ食ったばかりなのに、今日は何なんでしょう、この贅沢っぷり。



僕に仕事を頑張れと言っているんですね。


はい、重々承知しております。



ということで一週間前の今日、出張研修を行って参りました。



今回は、現職教諭ではなく、ある女性団体からオファーを頂きました。


基本的に、女性や女子を対象とした活動を行っている団体。



小学校の女子も対象ということで、算数の講義をお願いされました。


出張研修は僕も気楽にできるので、結構内容も自由です。


ですので、今回も算数の内容を教える講義ではなく、算数を通して考える力を養ったり、皆で協力して答えを探し出したり、数学的考え方のよさなんかを伝える講義を行いました。



久しぶりの研修だったので、まずはゲームから。



算数ゲームはただ、遊んでリラックスするという意味だけでなく、その後に必ず授業と関わるよう設定されています。


今回は集合。



毎回島田は集合をやっている気がします。


そろそろ飽きてきましたね。



そんな感じで数あてゲームからスタート。



3枚のパネルを瞬時に交互に提示。



一体いくつ円があるんだろう?



こんな単純なお遊びです。


けれど実はどれも同じ個数。



じゃあどうして数え方が違うんだろう。




こんなところから授業はスタートします。


集合で考えたら数えやすいね~ってお話なんですけれどね。


ここに行き着くまでに、パネル同士を比較して考えを整理して最終的にまとめる。



一応大人が対象なのでね、一歩踏み込んで、集合の考え方が定着していない場合、起こりうる問題なんかも紹介したりしてね。





続いて足し算の授業研究。



皆さん繰り上がりの足し算って覚えています?



1年生で習いましたね。


いろいろと専門的なお話をすると、実はこの繰り上がりの足し算って考えられて教えられているんです。


例えば最初は9+4から始まります。

4を1と3に分解して、9+1をして10の塊を作ります。



そしてその後、3+9を勉強する。

今度は3を1と2に分解して9+1をして10の塊を作ります。

そしてようやく7+8を勉強するんです。


これは指導しやすいという観点からこういう順番になっているんです。


さてさて、こうやって順番で進んでいった場合、7+8を出された時、児童はどう分解するんでしょうか。

7を分解する?

8を分解する?



ここで抑えるべきところは10の塊を作るという作業。


繰り上がりの足し算で重要なのは10といくつかを足す作業なんですね。


だから9+4を出された時、別に9を6と3に分解したっていいわけです。

ただ、9を分解するより、4を分解したくなるよう設定されているので、気づかぬうちに考えが固定されているんです。



だったら、最初っから7+8を出されたら児童はどう分解するでしょうかね。


いろんな考え方が一気に出てきそうですよね。


7も8も近い数字だからどっちも分解したくなるでしょう。


むしろ両方分解したくなる子もいるんじゃないんですか?


7を2と5に、

8を3と5に、


5と5を足して10を作って、あとは3を加えるだけで、はい、完成!



一気に3通りの考えが出た方が、いろんな考えを児童から引き出せますし、児童同士の話し合いも盛り上がりますし。



ただ、先生の方が授業をまとめづらくなって大変なんですけれどね(笑)



けれどやっぱ、いろんな考え方を持ってほしい!


それが先生の願いの一つですから。



というわけで、今回の授業研究では7+6の計算方法を考えてみました。


最終的にどの数字を分解するといいんだろう、というところに落ち着くんですが、いろんな分解の方法が出てきて盛り上がりましたよ。


白熱しすぎて、僕がまとめきれなくなって授業が勝手に動いてしまいましたが、終わらせました。



まだまだ力不足です。


結局あと一つしかテーマができない状況。





ということで、できたてほやほやのかけ算の授業研究を行いました。



昔ある授業研究を参観したんです。


その時の計算式は忘れてしまったのですが、例えば6×4はグアテマラでは「4を6回繰り返す」と考えるんです。けれどそれができない場合、


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こんな風に線をノートにたくさん書くんです。
多分1, 2, 3, 4, 1, 2, 3, 4, 1, 2, 3, 4,…

って数えてるんでしょうけれど、これじゃかけ算ぽくないですね。


そんな時ある子が、こう書いてたんです。


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結局線を書いてるんですけれどね、かけ算ってつまり図式化するとこういう感じですよね。


ここからヒントを得て、今回の研究授業を構成しました。


要はこの2つの違いを考えてかけざんの特徴とよさを考えようってところなんです。



単純。



そしてその後、かけ算を面積図として捉えて、九九表の特徴を抑えたんです。


考えをどんどん広げて、抽象化していく。


そして抽象的な中にも規則性を発見していく。


つまり、ただの数字の羅列だった九九表にもきまりがあることを発見することができ、かけ算学習に結びつけようとするんです。


…多分(笑)そうなってほしいなって思ってます。



九九表の特徴取りは昔からやりたかったので、最後にできてよかったです。




そんなこんなで終わった出張研修。



今回は急遽駆けつけてくれた方もいて、僕も緊張しましたが、だからこそ気合いが入りました。



夜にはありがたいお言葉をいくつも頂きました。勉強なりました。




最後にかけ算の黒板を紹介して終わりますかね。



きったないですよね~。

板書計画しっかり立てなさいってね~。




…反省。



そんな感じ。




がてじろう

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