5/22/2012 Day 338
算数セミナーへ参加してきました。
グアテマティカのアルフォンブラ。 |
5月16〜18日の3日間首都で僕のお仕事の算数の大きな大きなイベントがあったんです。
↓到着した15日の夜、その時は誰もこんな規模のものとは知るよしもなし…
のんきにさやをとる家庭的な光景。 |
山田感動のミートスパゲッティ。 |
僕ら小学校教諭は全員で4人。
皆算数に従事しているんです。けど現職参加は一人だけで他は皆初めての先生。
せっせと前日から教材を作ったり、指導案を考えたり…
そう、僕らはただの参加者ではなくて授業者だったんです。
2日目に僕らは講義をすることになっていたんです。
一応参加者の大体のレベルは聞かされていたものの、実際どんな人たちが来るかは当日まで知らされていませんでした。
ということでワクワクドキドキの算数セミナースタート!
ってちょっと待った…!
なんじゃこの規模…!!!
この数に愕然とする隊員4名。 |
芸能人の結婚式ですかというくらいの規模!
すごかった…
300〜400人くらい来ていたそうです。
しかも各県の教育事務所の人や大学の教授や、教育省の人たちや、そしてそして、
教育大臣とか。 |
国の教育分野のトップ登場に感動しました。
こんな機会もうありません。 |
このセミナーを企画、担当された専門家の河澄さんは本当にすごいです。
このセミナーに参加できたことは大きな財産です。
この後、実際に授業をしてくれました。 |
あの大人数の前で子ども相手に授業するんだから、すごいです。
僕なら無理。
なんて言ってられない。
したんです、僕も。
塾講師。 |
いやいや、先生です。小学校教諭。
60名を越える参加者。 |
大学の教授もいれば現場で働く先生もいる、多種多様な参加者にも対応ができる講義を持ち時間20分で行わなければならない…!
僕の取り扱ったテーマは面積の求め方。
これを通して、「考えの多様性」を身につけてもらいたかったです。
グアテマラで生活をして約1年が経ちました。そんな中で考えるのが、「もっと他にもあるのにな〜」ということ。
発展途上国では共通の課題かもしれませんね。
お土産屋を見ても料理を見ても、種類が少なくてどれも同じものしか扱ってない。
ある意味右向け右精神。
「考える」というこでもそう。
例えば以前校内研修で教師方に同じ教材を作らせ自分たちで評価させたことがありました。
すると、全員が一番最初に選んだ教材を「同じ理由」で選ぶのです。誰も他のものを見ようとせず、前の意見に賛同します。
もちろん、もっといいやつがあったのですけどね。
「考えの多様性」
算数では答えは同じでも解き方が違うということがよくありますね。
その中でどれが分かりやすいか、簡単か、自分に合っているか、などを考えることができるのは算数の強みであり、育てたい能力の一つです。
だもんで、いろんなアプローチのある図形を取り上げました。
こんな想いを教材に込めながら講義をしたわけですが、やっぱりうまくいかないんですよね。
あ〜…
と落ち込みましたね。
けど落ち込んではいられないので、専門家さんにも授業の評価をいただいたり、反省したり。
本当に勉強になりました。
教材研究は奥が深い。そして自分の甘さを実感しました。
この3日間で多くのことを学びました。
グアテマラのこと、教育のこと、算数のこと、自分自身のこと。
グアテマラの教育事情、とりわけ算数分野は未だに深刻な問題を抱えています。
けれど現場レベルでも少しずつそれらを真剣に向き合おうとする人が増えてきているのも事実です。
斜め45度に右肩上がりではないでしょうが、大きな放物線となってぐいっと成長していってほしいです。
その礎として僕のやってきていることが少しでもその一助となればいいなと思います。
算数セミナーを企画してくださった方々、それに係る全ての皆様に改めてお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
これからもグアテマラの発展の為、持てる力を余すとこなく存分に発揮していきましょう!!
内山、測られる。
|