9/12/2012
それは、野菜が非常に豊富、ということ。
ここアメリカ大陸、つまり新大陸と呼ばれる場所は食用植物、薬用植物の宝庫と言っても過言ではありません。
農学者によると、新大陸の特徴は、主をなす山脈が東西ではなく南北に走っているということ。
そして高度と緯度の絡みからくる非常にバラエティに富んだ微妙な環境が、旧大陸にはなかった特殊な植物を産み、育んできたと言われています。
コロンブスの新大陸発見以降、それらが旧大陸に持ち込まれ、各地で栽培されるようになりました。
これによって地球の人口がそれまでの2倍以上養えるようになったと言われています。
すごいですね〜。
メキシコから中南米を含めた地域=メソアメリカ原産の植物を探す手がかりは、スペイン語の辞書で、最後が
"-te" テ
で終わる単語を調べてみて下さい。
例えばトマトなんか。
スペイン語ではトマテと呼びます。
なぜかと言いますと、アステカ人やトルテ怪人が酸かっていたナワトル語の語尾が
"-tl" トゥル
"-tli" トゥリ
で終わるもの、スペイン人が発音しにくかったものが"-te"に変化したからなんです。
それでは新大陸原産の植物を紹介しましょう!
「とうもろこし」
北海道では「とうきび」なんて呼んだりします(サトウキビとよく勘違いされるのでどさんこはご注意を!)
原産地はメキシコ。
日本では「唐のもろこし」という意味で使われますが、「唐」という字は、必ずしも中国から来たことを言うわけではなく、「南から渡ってきた」「舶来の」「外来のもの」という意味を強く含んでいます。
入りも白や黄色だけではなく、赤と黒もあるんですよ。
マヤの宇宙観では東西南北の色なんです。
東…赤
北…白
西…黒
南…黄色
今でも大切にされている文化です。
「インゲン豆」
日本では隠元和尚が中国からもたらしたということから、この名前で呼ばれています。
この原産はグアテマラ高地です。
とうもろこしとインゲンは一緒に畑で育ちます。
とうもろこしの茎の絡んでインゲンは伸びていきます。
とうもろこしに助けてもらう代わりに、インゲンは根粒菌という窒素肥料を分け与えています。
持ちつ持たれつの関係なんですね。
「かぼちゃ」
カンボジアから入ったからかぼちゃという名前ですが、原産はペルー。
ひだひだの多い日本カボチャはメキシコが原産です。
つまりシンデレラはコロンブスが新大陸を発見したからこそ生まれたお話なのである!!!!
あっぱれ!!!
「じゃがいも」
どさんこなので僕は大好きです。
「唐辛子」
原産はメキシコ。
鷹の爪やキムチにするいろんな唐辛子がここから分化したのです。
他にもいっぱいありますよ。
ピーナッツ、アボカド、キャッサバ、パイナップル、パパイヤ、ギャバなどもそうです。
タバコやカカオなんかも。
そしてこっちでたくさん見かけるし、有名な、
コーヒー、バナナ、サトウキビ、マンゴーなど
は新大陸原産ではありません。
コーヒーはエチオピアと言われていますし、
他の果物は東南アジアやインド辺り。
なんて、いろいろお世話になっている野菜ですが、元をたどると遠い地球のぐるっと裏側から届いたものだったわけなですよ、日本の皆さん。
歴史を感じますね。
日本に帰ったら、今の食がどれだけの航海と歴史から成り立っているか、世界地図を作って子どもたちと勉強したいなと思ってます。
皆さんもお暇があったら作ってみてはいかがですか?笑
ちなみにマヤ人は基本的には僕たち日本人と同じ、モンゴル系。
彼らの遺伝子を徹底的に調べた篠田謙一さん。
わかったことは僕ら日本人とグアテマラにはまだたくさんいるマヤの方々は遠い親戚だったんです。
黒髪、引っ張られたような目。
酒を飲むとすぐ酔っぱらう。
これは欧米人に比べてアルコール分解酵素が少ないからです。
牛乳を飲むとお腹を下す。
東洋人に多い特徴ですね。
いろいろ調べるとうんと長い時間、僕らはこっそり知らないところで繋がっているんだなと知ることができました。
次回はコーヒーについてでもお話ししましょうか。
さ、今日は子どもたちとお祭りだー!
2 件のコメント:
へー面白い(*^_^*)
野菜が豊富だと、料理が楽しいね(^o^)
次回も楽しみにしてます☆
そういえば、無事産まれました☆
まだ3か月にならないのに、もう横綱のよう・・・
帰国したら遊びに来てね♡
毎回思うけど、ホント物知りだね。いや、勉強家というべきか。
今年は数学に加えて、1年生の技術を担当してて、この前春から育ててた野菜の収穫祭をしました。みんな楽しそうにしてたけど、ほとんど野菜は持って帰らなかった。農家が多いからみんないらないって。結局職員で分け合いました。笑
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