グアテマラ時間、こんばんは。
日本時間、こんにちは。
どうも、がてじです。
今日は、本年度初の授業研究。
今回で4回目の開催となりました。
お陰様で、第6回までの開催が決まっています。
さて、毎度のことですが授業研究とは。
こちらは日本の教育界では当たり前のように行われている活動です。
一人の先生が数名の同僚と一緒に授業を研究し、作り上げます。
この段階ですでにたくさん会議をもって話し合い、授業を作成していきます。
その後、その作成した指導案をもとに授業を行います。
同校の先生や、外部の先生、大学の教授など多くの人が見学に来ます。
授業後はその授業について検討会を開きます。
再度、指導案を書き直したり、訂正指導案をもとに授業をする学校もあります。
こういった一連の活動を、僕らは授業研究と呼んでいます。
授業研究は教師の学びの場。
また、現場レベルで教育内容の研究を行うのでそれが実際に学習指導要領改訂につながります。
ボトムアップとしての機能も果たす授業研究は日本の誇るべき文化です。
学芸大学の国際授業研究プロジェクトIMPULSの言葉を借りるとするならば、「自己向上機能」と言えるでしょう。
http://www.impuls-tgu.org/about/about_outline.html
アメリカなんかは、カリキュラムなどの教育内容は学者が行うものというのが定石。
教員はそういった人たちが作成したものを現場で使う立場。
だから彼らが実際の指導内容に口出すことはないですし、日本と違ってボトムアップなんてないんですよね。
だから学者の意見によって指導内容や方法が変わって、いろいろと困っているらしいです、現場レベルは。
ま、そこら辺は日本も同じですね。
特に、欧米の指導法が入ってきて現場が大混乱、みたいな。
さて話したいことが大分それましたが、2月6日は授業研究でした。
本日の授業者は、エリック先生。過去に1度授業研究を行っています。
現職教員対象の研修員としても最近活動しました。
学年は持ち上がりの5年生。
何がすごいって、帰宅して思い出したんだけれど、もうあの子たち、観察者の存在を気にせず授業受けてるんですよね(笑)
どんなにたくさん先生が教室にいても、もはやいないかのように扱える技量。
日本の附属小学校みたい(笑)
今日は四角を使って式を作る授業。
18 + ◻︎ = 30
みたいな感じです。
これは少し高度な内容。
◻︎や△といった記号は数字以上に抽象的な立ち位置。
さらに高度になると記号をxやyといった文字に置き換えることも可能になります。
また文章問題から式を作り上げるということで、文章から状況把握をしイメージを持ちながら、正しい計算方法を探し当てる作業をしなくてはいけませんね。
ここら辺は結構みんなできていました。
こんな風に複数の児童が黒板で考えを説明したりします。
今日の授業研究ではここら辺をもっと掘り下げることができたらおもしろかったのになーというのが、ボランティアの意見。
授業は事前に作った指導案をもとに進められます。
写真は板書計画。どんな風に黒板に書いていくかが記録されています。
そして観察者は細かく観察ポイントを記入していました。
こんな風に教室の後ろで観察。
今日は指導書にそってきちんと行われていた授業でした。
展開もしっかりしてましたし、児童が考える場も確保されていた。
課題を抱える児童には個別対応もしてましたし、分からないなりにできる限り考える姿勢がありました。
今回の授業はかなり高得点!
あっぱれ。あそこまでできるのは、センスがあればこそこの短時間での成長しました。
もちろん授業後は事後検討会。
こんな風に紙に付箋を貼っていきます。
児童と授業者のよかった点、改善点をどんどん書いていき、まとめたり関連付けたりします。
グループで活動して発表しました。
回を重ねるごとに、観察ポイントは広がっていきますし、内容も深まっていっています。
グループ内での作業中の議論がきっと大きいのだと思います。
こんな風に肩を並べて話し合うなんてこの国では珍しいですからね。
こういう機会がもっと増えて欲しいです。
こちらが今日の板書。
きれいすぎて、僕としてはもっとおもしろくできるのになーと思います。
先生はきれいなものを作ることが好きなので、あまり余計なことは入れたくないらしい。
もう少し大切なことがあると思うのですが、それはおいおい。
彼にはもっと高度なことを求めていきます。
あと、皆が発表している時に別なことをしていたりと態度が最悪だった。
島田はこういうの大嫌いなので次見たら、確実叱ります。
皆が他人のために頑張っている中で、しかもその人のためにしているのに、その本人が別なことをしているってどういうことですか!
理解不能!
良い授業できてもあれはナシ。0点。
そんなところも教えていきます。
できるようになったら、人の上に立つ立場として謙虚な気持ちは忘れてはいけない。
えらそうにふんずりかえってはいけない。
教える相手の立場を忘れてはいけない。
僕も気をつけなければなりませんが、あれは許せませんね。プンスカ。
いろいろと反省はありましたが、収穫もたくさんありました。
これが授業研究。
こうやって皆で教育をよくしていけたら最高なんですよね!!
疲れたけれど、楽しかったです。
そんな感じ。
がてじろう
昨日マンゴー開きしました!解禁!!!
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