2014年3月28日金曜日

初心抱く者と持たざる者

3月28日(金)



グアテマラ時間、こんばんは。



日本時間、こんにちは。




どうも、がてじです。




仕事が終わりました。




今日の午後はちょっと仕事をお休みして、何もしませんでした。



一息。




今週は月曜日、木曜日、そして今日の金曜日、研修会でした。



嬉しいことに研修会システム化が2回目を迎えました。



おさらいですが、このシステムでは、
市教育事務所が、研修員に研修会を依頼し、各学校の代表へ研修会を行います。

その代表者は自分の学校へ戻り、同僚へ研修会をする義務があり、校長がその研修会を評価し、市教育事務所へ報告。


一定以上の評価が得られた場合、市教育事務所から修了書を発行します。



うちの市は大きいので3地区から構成されます。


なので3人の教育事務所長がおり、島田のカウンターパートはそのうちの一人です。


  各地域から3名ずつ選抜教員を出し、彼らが指導員として活躍するわけなんです。


今回は、2回目なので、2番手に控えている先生3名がボランティアと一緒に研修を行いました。





が、月曜日。


この研修はものすごくひどかった。


2年9ヶ月いて、過去最低の研修会でした。



教材に不備はあるは、スペイン語は出てこないは、説明もうまくいかないは。。。



先生方にも申し訳なかったです。



指導員がすてきな授業をしてくれたことだけが唯一の救い…





この左が今回のしどういんの一人、バイロン先生。

ボランティアとの活動経験も以前からあり、信頼もあついできる男です。



最後彼から、「翔平、今日の研修会はひどかったね」


という言葉が今でも忘れられません。。。チーン




はぁ…とため息。



いい研修したな、彼…



今日の研修会で少し彼のアイデアを取り入れました。



あぁ…思い出しただけで、暗くなれる、ズーン




何とも最悪な出だしでしたが、木曜日、反省を活かし少し改善。



けれど、なんだか一杯一杯で終了。





第2地区研修を担当したエルウェル先生。


初めての研修にかなり緊張模様でした。



彼は言ったことをすぐに取り入れてくれるので、今後、がんばってほしいです。





そして、この日も島田、深く反省。



「もっと参加者が来たいと思える研修会をしたいですよね」




と、ね。




そうですよね、本当にそうなんです。



最近は研修会を運営することばかりに気を取られ、なんとかテーマをこなすことばかりに気を取られ、そんなこと忘れていました。



研修内容が大変なのは分かるけれど、大切だからといって先生方には我慢をさせていました。




はぁ…忘れていました、初心。



こういうのを初心って言うんだなって、きっと人生で初めてくらいな勢いで、初心に気づかされた一日でした。


初心ね。


昔は僕もそんな風に思って研修会をしていたのに、時間とともに、研修会も形骸化してきて、時間がないから、とかやるべきことがあるからといって、そんな気持ちどっかに行ってしまっていたな〜って、なんか悲しくなりました。




ああぁ…反省。心底反省。めり込むくらい反省ってかめり込んでた。




この研修会は2ヶ月に1回の頻度で続きます。



毎回辛かったら、参加者にとって地獄です。



もっと有意義なものでないといけないんです。



教科書に書いてあることだけを研修で伝えればいい、なんて島田の主義に反しています。



だって、極論、算数の知らないことなんて指導書読めば分かるんだもん。


なのに教科書の中身だけを教えようと必死になってたなんて、教科書の訳を確認するだけの英語の講義と一緒ではないか。


こんなん、受けてて身になることなんて少ないですよね。




あぁ…延長までして何をしているんだかと、うじうじしていましたが、明日はやってくるんです。



寝たら次の日なんですよね。




ぐだーっと前日の憂鬱を引きずりながら研修会場へ向かう島田。トボトボ。






と、今日の研修は何だか狭っ苦しい。



というのも、ちょっと参加者が多いではありませんか。


数校、複数の先生が来てしまっていたのですね。


本当は各学校から1名ずつという話だったのですが、増えていました。



ぼくとしては研修会に別に何人増えようがまったく構いません。むしろ全教員が参加したっていいくらい構いません。1人だろうが100人だろうが受益者が多い方がいいんですもん、そこは国際協力としてウェルカムです。



おかげで教材は足りなくなったのですが、自分の教材を持ってきている先生もいて助かりました。




この地区では、少し前に研修会を依頼されて行なったことがあるんです。




その時は、せっかく頂いた機会だから、算数の知識伝達ではなく、「算数の楽しさ、数理的処理のよさ、そこから、考えることの楽しさや児童中心の授業とは何か」を考えてもらえるような講義をしました。


あの講義は自分でも楽しくって、先生方からも好評でした。


その時の研修会が好評だったようで、今回少し参加者が増えたんですって。


昨日の今日なので、嬉しかったです。



そしてそんな彼らのモチベーションを下げるであろう研修会を行うと考えると、ぞっとしました。



が、反省を活かし、今回は少し遊ばせて頂きました。



結論としてまして、いくつかのテーマをカットしましたが、おかげで先生方のやる気を上げることができたのではないでしょうか。




前回の出張研修会の影響もあってか、先生方が自分の意見を言うことに少し慣れていたようで、色んなところから疑問が生まれ、それを皆で解決するような研修会でした。


今の日本の算数教育も同じです。


問題があって、それを解決したいと思い、仲間と意見を交えながら、考えを練り上げていく。



いろんな解き方があってそれが児童からたくさんでたら、出た分だけ褒めることができる。


それが教師の価値観を伝えることであり、伝わった時、子供達はぐーんと成長する。



僕の研修会もそんな風にしたかったんだなってやりながら思い出しました。


なんかすっきり。



なんかいつも集合の話で盛り上がる島田なんですが、



17個のまとまった水色の円を数えるためにどんなことができるかなってお話から話は若干脱線。

盛り上がり始めました。

いろんな方法が出た後、今回は色を塗って分けようということになりました。


塗るのが面倒臭かったので手元にあった別なピンクの円をのっけて、塗ったということにしました。
こちらがひとりの先生が現してくれたもの。

5個のグループが2つ(ピンク)と7個のグループが1つ(水色)。



すると、他の先生方から、5個ずつに分けると確かに分かりやすいけれど、ちょっと面倒じゃない?なんて話が出て、



じゃあ、同じ色でもっと近づけて塗ったらどうだろうって。


それがこの写真。

5個ずつもいいかもしれないけれど、一気に10個塗った方が、10と7で分かりやすいんじゃない?って話になりました。


17を分解した時、いろんな方法があります。



最初の意見も結局は10の集合を作ると言いたかったのですが、位置が微妙だったために考えがシンプルにいかなかった。


そのおかげで別な先生から「まとめる」という考え方が出てきました。


こうなると先生方も納得。



両者の考え方で共通するのが10の集合を作るということ。


この17を扱う前に、13で10+3の考え方が出ていたので、うまくそれを利用した結果です。


大切なことを抑えていれば、あとは自由に先生から意見を引き出すことができる。


ちなみにこの後、30だったらどうするかという意見が先生から出てきて、それも一緒に皆で考えました。

3種類の色を使う。
いや待て、それじゃ見辛いんじゃないか。1種類でいい、あとは分け方を工夫しようよ。
どんな風に。
んー例えば、30の円を動かせるなら、10の塊に分けるとか…
動かせないなら、円で囲むとか…
それじゃあ、実際にやってみようよ。

なんて、皆で話し合っていました。

島田はただ話を板書したり、指名したり、そんだけ。




答えは一つだけれど、解き方は複数あって、そのどれもを褒めることができたらすてきですよね。


そして他の方法を考えるために、いろんな意見を出し合い、ああでもない、こうでもない、と話し合って出した結論は何物にも代え難いものです。



そんなこともこの講義の後にお話しさせていただきました。



教科書の内容に慣れている段階だし、この方法はグアテマラではまだ難しい。


島田にとっても手探りなやり方ですしね。


だけれど本当の児童中心の授業って何だろうって考える講義がやっぱ楽しいです。



おかげで講義内容をカットすることとなりましたが、先生方のスイッチも入り、休憩時間もカット、ぶっ通しでやることとなりました。



まさかこんな講義になると思っていなかったので、嬉しいような戸惑い。





そんなこんなで急ピッチに進めリリー先生にバトンタッチ。


今回の3研修会で一番楽しかったのが最後。


初心に培った、「先生方が参加したくなるような研修会」だったかなと思います。



研修会システム化も始まったばかりです。


帰国までにもう一度内容を精査し、もっと先生方が研修員たちと研修方法に関して穴氏を詰めていきたいと思います。


反省の多かった研修会でした。




疲れた。ビール飲みたい。



そんな感じ。




がてじろう

2014年3月21日金曜日

がてじの卵焼きは、甘い。(サントリーBOSS風)

3月21日(金)



グアテマラ時間、おはようございます。


日本時間、こんばんは。




どうも、がてじです。




花金ですね。



日本はもう土曜日ですか。花金どうでしたか。楽しかったですか。そうですか。





グアテマラはまだ午前11時です。


今日は学校巡回をお休みさせて頂いております。



来週は研修会が3本入っているのでその最終追い込みといったところです。




といっても仕事は進まない。


のんびりのんびり、進めています。



任地に帰ってきて、もう一週間が終わろうとしていますが、やっぱ任地って寒いんですよね。


首都ではTシャツと短パンだったのに、こっちに帰ってくればヒートテックにカーディガンにアウトドアウェアって、何この気候差。




カフェで一杯やりながら、のんびり仕事。




しかもここのカフェ、少しずつ腕を上げてきているのが嬉しい。



いつもコーヒーしか頼まないのに居座ってごめんなさい。けれど、ありがとう。




そしてさっきから、他国から間違い電話がかかってきます。しかも同じ人から(笑)



お金、かかるよ〜。あの訛はどこだろう。





なんて思いながら来週の研修会の準備中。



そして今月は、この研修会を担当する先生方の学校を訪問。



新たな活動校です。


行ったらイベントだった。


Sacuchum(サクチュム)というバスで家から1時間くらいのところにあります。


だから7時前には家を出ないといけなくて大変です。



ここの学校は教育が行き届いていて素晴らしいです!


ふざけたやつもいるけれど、皆礼儀正しい!



かごと一緒に撮ってくれって。よく分からんが、頭ジョリジョリ。


彼はこないだ一緒に算数頑張ったから懐いてくれています。



頭がジョリジョリしています。


きれいな頭です。


大事そうにずっとかごを持ってうろちょろしていた点を除けば普通の子です(?)



好青年のくせに、おてんばさんです。



嫌みかっ!!




そんな感じで授業観察をしていると(どんな感じかまったく伝わらない)、どっかの教室から「Licenciado!!!!!!Licenciado!!!!!!」コールが…!


Licenciado(リセンシアード)っていうのは、学士を持っている人のことを言いますよ。



この国では、大学を卒業するって難しい、少ないしで、結構いい職に就けたりします。結構偉い。



地方だと尚更いないからかなり敬われる。


けど上の人がふんずり返ってることもしばしばあって、大人はlicenciadoの人を怖がったり、敬遠したり、こび売ったりすることもあるという何とも言えない状況がたまにあったり、なかったり。



んでそんなコールをしてくれました。


そんな偉くないんだよ〜。

先生方にはその呼び方はよして下さいっていつも言ってます。


あんま好きでないんで。




そんな感じで(どんな感じで?)授業観察していると、いきなり1年生の男の子がやってきました。



何を言ってるか分からなかったので、訳してもらったら(スペイン語→スペイン語)、

「僕の教室にはいつくるの?」


って、ズッキューーーーーン!!!!!!!!



う、撃たれた…



不意打ちすぎて、吐血…




致死量、吐いた…





か、かわいい…



そんな顔で言われたら、お兄さんギュッとしたくなる。



実際、ギュッ。


思わずギュッ。



授業観察中にギュッ。



仕事放棄でギュッ。




かわいすぎて写真も撮り忘れてしまったよ。



(ふぅ…取り乱したぜ…)




がてじご乱心、の巻


でした。





仕事してんだか、してないんだかよく分からない一週間でした。



ってまだ午後も仕事あるんですけれどね!!!!




ま、いっか!!!!!






そんな感じ。






がてじろう


帰り道に買い食い。タコス。なまらうめぇ〜んだ。
こんな風に注文したら作ってくれます。

3枚入ってQ12。100円くらい。
Q2高いけれど、その分うまかった!!ここ!!!!ベスト!!!!


こんな感じ。羊肉のタコス。これが一番好き!どさんこですもの!!!!


2014年3月19日水曜日

Love makes you do strange things.

3月19日(水)



グアテマラ時間、こんにちは。



日本時間、おはようございます。




どうも、がてじです。




今日は学校が閉鎖でした。



全教員が集まって会議をするとかで、学校がありません。




こういうのが大体一年に2, 3回あるんですけれど、正直全教員が集まる必要性って何なんだろうって毎回感じます。



なので、僕は出席しないです。



直接選挙じゃあるまいし、ただ市教育事務所長達の連絡を聞くだけというよく分からない集まり。



ある意味効率的すぎてコメントに困りますけれど、やっぱ無駄ですよね。



ただでさえ授業数少ないのに。



なので今日はカフェテリアに行って久しぶりのスペイン語の勉強。



懐かしくて楽しかったです。



そうそう、そんな表現の仕方あったよな〜とかいろいろ思い出してました。



午後にCPと語学トークをしましたけれど、やっぱ慣れてもスペイン語を話すって疲れますよね。


最初の方は死んでましたね、理解できないし、話せないしで。




改めてB2取れてよかったなって感じます。よほほ



グアテマラ隊員が少しでもB2を取れるように、がてじは片隅から祈ってます(祈るだけかよ)




昨日はやる気のない話をしましたが、今朝町を歩いていて、知らない方々と「おはよう」と挨拶をしただけで、何だか心がスーとしました。




あ、頑張ろう。


って、何だかあっけなく頑張れそうな気がして、こんなもんなんだな〜って納得。




この国の好きなところは、知らない人同士でも挨拶を交わすこと。



単純だけれど、すごく好き。




皆笑顔でおはよう。





ただそれだけだけど、元気をもらえるし、幸せな気持ちになる。



ちっちゃい子が挨拶してくれると、スーパーマンにもなれそうな気持ちになる。



挨拶って、不思議だな〜。





のほほ〜んって、今日は過ごした。


のほほ〜んって。





そんな感じ。




がてじろう


2014年3月18日火曜日

がてじ、新規活動校にてグアテマラの黒木メイサに出会い泣く。

3月18日(火)



グアテマラ時間、こんばんは。


日本時間、おはようございます。





どうも、がてじです。




3月です。



3月9日にはレミオロメンでも歌おうと思っていたら、気づいたら19日になっていました。

こな~ゆき~




手帳を開くことが多くなりました。


帰国間際症候群です。



あと3ヶ月。


ちなみに今日で残り93日ですって。





先週末、今月帰国される隊員3名の送別会参加してきました。歓迎会も合わせてですよ。


おなじみのビデオを観ていると、次は自分か~なんてしみじみしました。



グアテマラに2年と9ヶ月。


最近ようやく延長する人が増えてきたけれど、ずーと昔は皆1年延長してたりしてそれが普通だったのかもしれませんね。


だから、そう思うと今の時代の3年間は長いですよね。


なんだかグアテマラにずっといる様な感じですけど、僕も帰国なんですよね。





ちょいと任地にいない時間が長かったからか、昨日帰ってきて今日、仕事に対するモチベーションが低い。手帳にはびっしりと仕事が書かれているけれど、やる気はやや低い。あやや、困った。まあ、なんとかなる。






友人(元隊員)が日本からグアテマラに来てくれたのでそのアテンドをしていました。


一応、任地で仕事だってしてましたよ!!笑


いろんな人に会いました。楽しかったです。
お世話なりました。




そんでもって週末の歓送迎会。


総括としてこの週末ではものすごく久しぶりにバカみたいなことできて若返りました。キャピキャピ


昨年末に来られた新隊次の25-3次隊の歓迎会も一緒にあったんですよ。




今回、助っ人として料理を担当しました。


久しぶりの幹事を担当したのでね、何か新鮮でした。楽しかったー。


やみつきキャベツは作っている段階で病みついてしまい、何が何だかよく分からなくなりながら作った記憶があります(?)



歓送迎会中、ずっとトイレが近かったのが一番の想い出です、ウソです。けどトイレは近かったです。



その翌日、算数隊員が膝を付き合わせて会議をしました。


新しく赴任された調整員の方も一緒。



最初は皆の活動進捗状況報告会。読みにくいよね、けどかっこいいから使ってる。



案の定、時間はかかり、気づくと2時間。



少し前までは皆近くにいたり、よく会ってたからわざわざ報告しなくても何しているか分かってたよな~って感じながら、昔以上にまとまりのある活動になっている気もして、「あぁ…時代なんだな…」ってしみじみ。




算数隊員の話を聞いていても、自分のその時代と比べるとものすごく仕事してるんですよね…!



(あぁ…俺はあの時代何をしていたんだろうか…)



なんて先に立たない後悔なんてしてみたり、いろんな理由付けて自己肯定的してみたり。



延長していなかったらと思うとぞっとしますよね~(ひと事)


アハハハ~なんて遠い目




新隊次の方々も始めからやる気マンマン!勇気リンリン!な感じ(少し盛った)でした。




隣の芝生は青いっていうか、もはやエメラルドグリーンみたいな、なんかカンクンの透き通ったカリブ海の様に見える始末ですけれど(行ったことないけど)、アムロ行きまーす!って言い聞かせながら、不死鳥のように立ち上がってみせますね(立つんだジョー!)




僕の周りにはかわいいかわいい子どもたちがいますからね、彼らの笑顔のために!




がてじ行きまーす!



そんな感じ。



がてじろう


P.S.
最後に任地で日本文化紹介が行えることとなりました。5月。その準備もしていかないと。時間だけが過ぎていきますね。

どうでもいいけど、クロコダイルが「かぺ」って言ったシーンが頭から離れんね。


かぺ