グアテマラ時間、こんばんは。
日本時間、こんにちは。
どうも、がてじです。
仕事が終わりました。
今日の午後はちょっと仕事をお休みして、何もしませんでした。
一息。
今週は月曜日、木曜日、そして今日の金曜日、研修会でした。
嬉しいことに研修会システム化が2回目を迎えました。
おさらいですが、このシステムでは、
市教育事務所が、研修員に研修会を依頼し、各学校の代表へ研修会を行います。
その代表者は自分の学校へ戻り、同僚へ研修会をする義務があり、校長がその研修会を評価し、市教育事務所へ報告。
一定以上の評価が得られた場合、市教育事務所から修了書を発行します。
うちの市は大きいので3地区から構成されます。
なので3人の教育事務所長がおり、島田のカウンターパートはそのうちの一人です。
各地域から3名ずつ選抜教員を出し、彼らが指導員として活躍するわけなんです。
今回は、2回目なので、2番手に控えている先生3名がボランティアと一緒に研修を行いました。
が、月曜日。
この研修はものすごくひどかった。
2年9ヶ月いて、過去最低の研修会でした。
教材に不備はあるは、スペイン語は出てこないは、説明もうまくいかないは。。。
先生方にも申し訳なかったです。
指導員がすてきな授業をしてくれたことだけが唯一の救い…
この左が今回のしどういんの一人、バイロン先生。
ボランティアとの活動経験も以前からあり、信頼もあついできる男です。
最後彼から、「翔平、今日の研修会はひどかったね」
という言葉が今でも忘れられません。。。チーン
はぁ…とため息。
いい研修したな、彼…
今日の研修会で少し彼のアイデアを取り入れました。
あぁ…思い出しただけで、暗くなれる、ズーン
何とも最悪な出だしでしたが、木曜日、反省を活かし少し改善。
けれど、なんだか一杯一杯で終了。
第2地区研修を担当したエルウェル先生。
初めての研修にかなり緊張模様でした。
彼は言ったことをすぐに取り入れてくれるので、今後、がんばってほしいです。
そして、この日も島田、深く反省。
「もっと参加者が来たいと思える研修会をしたいですよね」
と、ね。
そうですよね、本当にそうなんです。
最近は研修会を運営することばかりに気を取られ、なんとかテーマをこなすことばかりに気を取られ、そんなこと忘れていました。
研修内容が大変なのは分かるけれど、大切だからといって先生方には我慢をさせていました。
はぁ…忘れていました、初心。
こういうのを初心って言うんだなって、きっと人生で初めてくらいな勢いで、初心に気づかされた一日でした。
初心ね。
昔は僕もそんな風に思って研修会をしていたのに、時間とともに、研修会も形骸化してきて、時間がないから、とかやるべきことがあるからといって、そんな気持ちどっかに行ってしまっていたな〜って、なんか悲しくなりました。
ああぁ…反省。心底反省。めり込むくらい反省ってかめり込んでた。
この研修会は2ヶ月に1回の頻度で続きます。
毎回辛かったら、参加者にとって地獄です。
もっと有意義なものでないといけないんです。
教科書に書いてあることだけを研修で伝えればいい、なんて島田の主義に反しています。
だって、極論、算数の知らないことなんて指導書読めば分かるんだもん。
なのに教科書の中身だけを教えようと必死になってたなんて、教科書の訳を確認するだけの英語の講義と一緒ではないか。
こんなん、受けてて身になることなんて少ないですよね。
あぁ…延長までして何をしているんだかと、うじうじしていましたが、明日はやってくるんです。
寝たら次の日なんですよね。
ぐだーっと前日の憂鬱を引きずりながら研修会場へ向かう島田。トボトボ。
と、今日の研修は何だか狭っ苦しい。
というのも、ちょっと参加者が多いではありませんか。
数校、複数の先生が来てしまっていたのですね。
本当は各学校から1名ずつという話だったのですが、増えていました。
ぼくとしては研修会に別に何人増えようがまったく構いません。むしろ全教員が参加したっていいくらい構いません。1人だろうが100人だろうが受益者が多い方がいいんですもん、そこは国際協力としてウェルカムです。
おかげで教材は足りなくなったのですが、自分の教材を持ってきている先生もいて助かりました。
この地区では、少し前に研修会を依頼されて行なったことがあるんです。
その時は、せっかく頂いた機会だから、算数の知識伝達ではなく、「算数の楽しさ、数理的処理のよさ、そこから、考えることの楽しさや児童中心の授業とは何か」を考えてもらえるような講義をしました。
あの講義は自分でも楽しくって、先生方からも好評でした。
その時の研修会が好評だったようで、今回少し参加者が増えたんですって。
昨日の今日なので、嬉しかったです。
そしてそんな彼らのモチベーションを下げるであろう研修会を行うと考えると、ぞっとしました。
が、反省を活かし、今回は少し遊ばせて頂きました。
結論としてまして、いくつかのテーマをカットしましたが、おかげで先生方のやる気を上げることができたのではないでしょうか。
前回の出張研修会の影響もあってか、先生方が自分の意見を言うことに少し慣れていたようで、色んなところから疑問が生まれ、それを皆で解決するような研修会でした。
今の日本の算数教育も同じです。
問題があって、それを解決したいと思い、仲間と意見を交えながら、考えを練り上げていく。
いろんな解き方があってそれが児童からたくさんでたら、出た分だけ褒めることができる。
それが教師の価値観を伝えることであり、伝わった時、子供達はぐーんと成長する。
僕の研修会もそんな風にしたかったんだなってやりながら思い出しました。
なんかすっきり。
なんかいつも集合の話で盛り上がる島田なんですが、
17個のまとまった水色の円を数えるためにどんなことができるかなってお話から話は若干脱線。
盛り上がり始めました。
いろんな方法が出た後、今回は色を塗って分けようということになりました。
こちらがひとりの先生が現してくれたもの。
5個のグループが2つ(ピンク)と7個のグループが1つ(水色)。
すると、他の先生方から、5個ずつに分けると確かに分かりやすいけれど、ちょっと面倒じゃない?なんて話が出て、
じゃあ、同じ色でもっと近づけて塗ったらどうだろうって。
それがこの写真。
5個ずつもいいかもしれないけれど、一気に10個塗った方が、10と7で分かりやすいんじゃない?って話になりました。
17を分解した時、いろんな方法があります。
最初の意見も結局は10の集合を作ると言いたかったのですが、位置が微妙だったために考えがシンプルにいかなかった。
そのおかげで別な先生から「まとめる」という考え方が出てきました。
こうなると先生方も納得。
両者の考え方で共通するのが10の集合を作るということ。
この17を扱う前に、13で10+3の考え方が出ていたので、うまくそれを利用した結果です。
大切なことを抑えていれば、あとは自由に先生から意見を引き出すことができる。
ちなみにこの後、30だったらどうするかという意見が先生から出てきて、それも一緒に皆で考えました。
3種類の色を使う。
いや待て、それじゃ見辛いんじゃないか。1種類でいい、あとは分け方を工夫しようよ。
どんな風に。
んー例えば、30の円を動かせるなら、10の塊に分けるとか…
動かせないなら、円で囲むとか…
それじゃあ、実際にやってみようよ。
なんて、皆で話し合っていました。
島田はただ話を板書したり、指名したり、そんだけ。
答えは一つだけれど、解き方は複数あって、そのどれもを褒めることができたらすてきですよね。
そして他の方法を考えるために、いろんな意見を出し合い、ああでもない、こうでもない、と話し合って出した結論は何物にも代え難いものです。
そんなこともこの講義の後にお話しさせていただきました。
教科書の内容に慣れている段階だし、この方法はグアテマラではまだ難しい。
島田にとっても手探りなやり方ですしね。
だけれど本当の児童中心の授業って何だろうって考える講義がやっぱ楽しいです。
1 件のコメント:
久々に読ませてもらいました。
おれも初心を忘れていました。
今の仕事に就けていることに感謝し、新年度も頑張ります!
あと3カ月くらいだったっけ?
帰ってきたら遊ぼうね!
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