2013年11月25日月曜日

今年の反省:授業研究

25/11/2013




グアテマラ時間、こんにちは。


日本時間、こんばんは。




どうも、がてじです。




今年の反省を少ししていこうかなって思います。

あんま覚えていないので(笑)、適当な薄い内容ですが、まあいいんです。








「授業研究」をご存知でしょうか。




授業をする前に、先生が個人か、複数かで準備(研究)して、

それを行います。


その時、他の先生や外部機関の方々に観察してもらいます。


その後に、行った授業について協議する。



といったものです。


日本の学校現場ではどこでも必ず行われる活動です。



これが普通だと思っていた日本生活時代(なんかこう書く度に日本が懐かしい)




こっちにきて、授業研究というものを勉強して気づく事実。



そしてやっぱ日本の教育ってすごいんだなって実感。



僕は現場を知らないので、どれほどの仕事量なのかは分かりませんが、仕事を楽しめないくらいの量で押しつぶされている先生方が多い現状はとても悲しく感じます。




さて、グアテマラはというと、授業研究?はて、なんだそれ?

ウマイノカ?


って感じです。



日本以外って案外、先生同士で授業を見せ合って批評してもらうってことがないんですね。


一番成長するのが授業研究を実施する先生。

そして観察する先生方も成長できるのが授業研究のいいところ。







今の活動を2年以上続けていてつくづく感じる授業観察の効果。


やっぱ誰かに見てもらって評価や批評をしてもらわないと授業ってよくならないんだなって思います。


どんなに研修会をしても実際の授業に勝るものってないんですね。


だから授業研究は、先生同士が授業を改善するいい機会になるんです。

これを定着させたい。



そんな想いで始まったグアテマラ授業研究。


他の国でも行ってますが、もっと有名になってプロジェクトとか出てくれないかなって願ってます。







さてさて。



今年9月からスタートしたこの活動。

島田がモデルとして授業を行ったのを口切りに、選抜教員2名が5回ずつ授業研究を行います。

だいたい月に2回の計算。



テストを始めと終わりで行って、最終的に結果を比較して授業研究の成果を出せたらなって思ってるんです。


日本の数学の教授に相談しましたが、児童の結果に出るかは期間が短過ぎるから難しいだろうとおっしゃっていました。

賛成。けれど、結果が出なくても意味のない活動ではないからやってみてますよ。



きれいすぎてちょっと怖い先生の黒板(笑)





そうそう、ここで覚書させてください。忘れないように、っと。


昨年2012年の市内算数オリンピックでは、
6年生が1位
5年生が2位

今年2013年度では、
5年生が2位
6年生が4位

を頂きました。


授業研究ではないですが、着実に活動が成果に結びついています。嬉しいですね。

昨年の5年生は今年も4位と好成績を連続で残すことができていますね。

おかげでうちでも活動してくれとのオファーが多いです。






さて、授業研究に話を戻しましょうか。



今年度で計4つ授業をしていただきました。


回数が増える度に、観察者のコメントの質が向上している点がすごい。


皆で話し合っていくうちに、いろんな視点を持つ力が強化されているように思われます。

そしてコメントも的確、かつ論理的。


協議会中。授業のコメントを相談中。



○○だったから××だった。


と、来年度はそこから一歩踏み込んでもらえたら嬉しいですな。

例えば、

「黒板の字が小さかった」から、「児童が読みづらそう」だった。

その結果「△△」だった。

の様な3段階目に到達してもらいたい。


こうすると、先生の言動から始まって、最終的に児童の言動にどう影響したかに注目できる。


「児童が理解できないのは、彼らの能力のせいではない、それを引き出せなかった教師の責任」

というのが日本のスタイルなので、グアテマラと大きく違います。

できないのは彼らの頭が悪いからだ。

と平気で言う先生方が僕には理解できません。


突き詰めていくと、先生の説明がヘタだったり、関係ないことしたりと、確実に教師側に問題があるんですよね。




児童の良い言動も、悪い言動も教師の力量次第。


結構シビアな感じですがこれが現実。


そう言った意味を理解してもらう為にも、先生方にはワンステップ頑張ってもらいましょう。


グループの意見を発表中。




そしてですね、今年度最後の授業研究の協議会中一人の先生が「私も来年授業研究をしたいです」と言ってくれました。



これは鳥肌。


ずっと、他人に見せるのは断固拒否!してた先生が、授業改善のためには授業研究が有効だと理解してくれ、勇気を出して手を挙げて下さいました!!!!


日本でも授業研究って嫌がられるんですよ。


当然っちゃ当然ですね。僕も緊張しますもん。



それでもやると決めてくれた先生方。



嬉しかったです。



こんな風に観察したり、歩いて児童のノートを見たり。




そうこうしているうちに10月になってテストを行って、学校が終わりました。


来年もさっそく授業研究スタートですよ。


ちょっとマンネリ化してきたので、僕も協議会に工夫をする必要が出てきました。


どうしようかな。



そうそう、観てた先生全員、授業が良くなってますよ。

児童が映り込んでますが、観察者の黒板です。一目で授業内容が理解できるようになりました。


さまさまです。




授業研究楽しいですね。

皆さんも楽しんでみて下さい。




そんな感じ。





がてじろう

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