22/12/2013
グアテマラ時間、こんにちは。
日本時間、おはようございます。
どうも、がてじです。
中華おこわを作ってみた。
同期が残していった餅米が一杯あったので拝借。
もも肉も手に入ったので、これはチャンスと思い。
なので、昨日春雨を購入。スープで頂きました。
なんて中華なお昼ですが、ただいま日本の教育に思いを馳せております。
新指導要領が導入され、今の教育はどう変わったのでしょうか。
学習内容が旧指導要領以前に引き戻されたそうですが、現場の負担は増えたのでしょうか、それとも変わらないのでしょうか。
いろんな書物を漁っていますが、どれも最近のではなく新しくても2010年に突入しているかしていないかの瀬戸際(笑)資料が基本古くてコマッチング〜ですが、それでも勉強になっております。
僕は現場の仕事量も、抱える仕事の複雑さもほとんど分かりません。
それでも、日本の教育を誇りに思っています。
あんなにすごい指導法が確立されている国はほとんどありません。
最近ではiPadなどを使った授業が取り上げられていると、帰国された隊員から連絡を受けました。
僕はそういったタブレット教材の指導をしてみたいので、とても興味のあるお話。
と思って聞いてみると、なんとも残念な結果でした。
タブレットを使って、事前に台形の面積を予習し授業に望むというもの。
そんなの算数でもなければ、学校現場の授業でもないではないか!
解き方(公式)を覚えて、問題を解くだけならもう学校の存在価値なんてないですよね。
塾と変わりない。
アメリカの基本的な授業スタイルは、教師が問題の解き方を示し、生徒はその例に従って個人個人で同じ種類の問題をいくつも解いてその解き方のステップをマスターする。
問題を正確に早く解ける生徒を育成するのが目的。
日本の本来の教育はそうではないはず。
児童や生徒の算数数学の理解力の発達を主な目的として、彼らなりの意味作りを支える教え方を強調しています。
けれど、児童が事前にどんな方法を使ってもいいですけれど、公式を確認してきて授業を迎えた時、授業では公式の運用が中心になってしまうのではないでしょうか。
旧指導要領では台形の面積の公式は削除されていました。
それは、公式は既習内容を用いれば導きだせるからです。
児童が既習内容を用いながら、仲間たちと意見を出し合いながら導きだす。
皆の小さなステップが合わさって公式を獲得することができ、教師の役目はあくまで補佐。
児童が多様な考えを出せるよう、また問題を解決したいと思える意欲を作ること、それが僕たちの授業中にできること。
特に台形や図形問題って、いろんな解決方法を提示しやすいんですよね。
答えは一つでも、考え方は複数あるんです。
だから公式を覚えることを目的をするのではなく、その道筋を考えることが算数数学的思考を育てることになるんです。
もちろん教えることは教えないと、学力低下なんて言われかねないんですけれどね。
だから今回の学習指導要領では台形は復活したようです。
だもんで、公式を獲得する為にあえて予備知識なんてなくてもいいのかななんて思うんでう。
授業中に、児童同士が操作活動を通して、多様な考えを出し、認め合って公式を獲得してくれればいいんです。
公式を覚えてそれを正しく運用できる授業に、児童の間違いは必要なく、静かに黙って練習してくれているだけの授業になってしまいます。
テストの点数が良ければいいなんて大人になった時生きていけません。
答えの見えない問題に立ち向かう為に、「多様な考えを持つ」考え方が必要であって教室で学ぶことはこれに尽きると思うんです。
それが「いきる力」では。
グアテマラに来るまで、アメリカの算数数学教育はすごいんだなと思ていたけれど、勉強してみると自分たちが思い描いてたのと真逆で驚きです。
2000年から2010年弱(それ以降の資料がないので分からん)までは筑波大学やその附属小学校の教員らが中心となって海外で授業研究を広める活動を行っていました。
多くの日本からの参加者が日本の教育の素晴らしさを再認識し、またアメリカや他の国の
先生方でさえ日本の教育のよさを感じ、参考に自国で活用しだしました。
アメリカのカリフォルニア州のある学校では全教員が授業研究を行う小学校が一つ誕生し、2002年から2006年までのカリフォルニア州算数試験の結果を見ると、その学校の子供たちが同じ地区の他の学校の子どもに比べ点数の上がり方が3倍も大きいということが分かったそうです。
新しいことを何でも導入し、右往左往するのではなく、日本の教育の美点を見つめ直すことが求められているのではないでしょうか。
けれどそういうのはやっぱ日本を出てみて気づくことなんでしょうかね。
今回参考にした資料は、
『算数授業研究 第54号 特集世界に広がれ日本の算数・筑波の算数』
企画・編集 筑波大学附属小学校算数研究部(東洋館出版社)
です。
そうそう、この本に北海道教育大学の教授も出てました。以前活動についてお話し、親身に相談に乗ってくださった先生です。もっとお話聞きたかったな。
とにかく、日本の教育は素晴らしいんだってことです!!!!!(ドン)
そんな感じ。
がてじろう
0 件のコメント:
コメントを投稿